布ナプキンは生地の素材によってさまざまな特徴があります。
最もよく使われる素材が「コットン」ですが、コットン以外を使用した布ナプキンもあり、同じコットンでも織り方によって特徴が変わります。
布ナプキンに使われる生地の素材と特徴をまとめました。
コットン
コットンは布ナプキンでよく使われている素材です。織り方によってさまざまな生地があります。
ネル
もっともポピュラーな生地。ふかふかと起毛しているのが特徴で、「吸収力抜群&あたたかみがある」といったことから布ナプキンによく使われています。
肌に触れるとあたたかくて吸収力もいいので、モレが気になる方や肌の弱い方におすすめです。
ガーゼ
サラッとした肌触りで経血が肌残りしにくいのが特徴。吸湿・通気性に優れていますが、吸水力があまりなく貫通モレしやすいので、おりものや軽い日用に向いています。
特にムレやすい夏は快適に使用できるのでおすすめです。
ワッフル
その名の通りワッフルのように表面が凸凹した生地。肌触りがよくサラっとしているのが特徴です。
吸水性・通気性・保湿性に優れ、肌に触れる面も少ないので、夏場でも気持ちよく使えます。
ニット
なめらかで柔らかく適度な厚みがあるのが特徴。さらっとした肌触りで下着用として使われることもあります。
吸収力が弱いためおりものや軽い日用向き。また、どちらかといえば血液の汚れも落ちにくいです。
パイル
タオルのようなふんわり感のある肌触りが特徴。吸収力が良く内部の吸収体として使用されることもあります。
リネン(麻)
コットンよりも肌触りが固めの素材で、通気性や速乾性、吸水性に優れているのが特徴。
線維にペクチンという成分が含まれているので、汚れが付着しにくく汚れ落ちがいいのもメリット。洗濯にも耐える強い繊維で長持ちします。
コットンとリバーシブルになっている布ナプキンもあるので、季節や好みで使い分けることもできます。
シルク
シルクは人間の肌と同じ弱酸性で保温性に優れている素材です。しなやかでやわらかい肌触りですが、薄いため経血の吸収にはあまり向きません。
コットンと織り合わせることで吸収力を補ったり、生理日以外の冷え対策ナプキンや、おりもの用としておすすめです。
モダール
木などのパルプや竹、植物などが原料の素材です。シルクのような肌触りで、しなやかさとやわらかさがあるのが特徴。
お洗濯に強くごわつきにくいのもメリット。肌触りがよく、さらりとして気持ち良く使えます。
竹繊維(バンブー)
竹からできた素材です。抗菌・消臭・殺菌作用に優れているため、気になる臭いや雑菌の繁殖などを抑えてくれます。
また、竹は農薬や肥料を与えなくてもぐんぐん育つ植物のため、環境負担も少ないです。
遠赤外線効果があり、ポカポカと温めてくれるという嬉しい効果も期待できます。