布ナプキンには草木染めを施した製品もあります。草木染めのメリットは安全製が高いことはもちろん、女性特有のつらい症状を緩和してくれる効果が期待できること。
染料の原料となる植物によって得られる効能が違うので、身体の症状に合った草木染めナプキンを選ぶのもおすすめです。
それぞれの原料の特徴と薬効についてまとめました。
原料の特徴と薬効
茜
茜の根を煮出したものが染料になり、深みのある赤色に染め上がります。
夕暮れの形容詞として「茜色」という言葉があるほど、古くから日本でも親しまれている天然染料です。
- 正常な生理の促進
- 血液浄化
- 保温
丁子(クローブ)
香辛料や漢方薬として使われる香りのいい植物で、蕾を煮出したものが染料になります。色は黄色みを帯びた薄い赤でベージュ系の淡い色合いです。
- 胃腸の働きを助ける
- 保温
- 防虫・防カビ
びわ
果物のびわは、葉を染料として使うことができます。色は温かみのあるオレンジ系です。
- 冷え性改善
- 腹痛・腰痛・生理痛の緩和
- 子宮の病気の軽減
楠(くす)
巨木になることで有名な楠は、葉や木のチップなどが染料となり、使う部分や色づき具合で違う色合いに染まります。
- 女性ホルモンのバランス調整
- 精神安定
ウコン
カレーのスパイスや生薬としてお馴染みの野菜です。染料として使うのは根の部分で、鮮やかな黄金色に染めることができます。
- 防虫・防カビ・殺菌
藍
藍染めの原料として代表的な植物です。深みのある濃紺色に染め上がります。
- 防虫・殺菌
- 肌荒れ改善
よもぎ
食用や生薬として広く知られている植物です。染め上がりは若竹色や萌黄色など、季節によって色合いが大きく変化します。
染料として用いることで、優れた薬効成分を肌から吸収させることが可能です。
- 冷え性改善
- 生理痛の緩和
- 子宮・卵巣の解毒
紅花
食用油の原料として知られている紅花は、染料としても有名な植物です。色は黄色みを帯びた赤色。
- 血行改善
- 生理不順・不妊症の改善
ローズマリー
洋風料理のハーブとして有名ですが、染料にも使うことができます。染め上がりは淡い黄色です。
- 血行促進
- 消化機能の活性化
- 細胞の老化防止
- 生理痛緩和
ザクロ
外皮を染料として使います。色はくすんだ黄色から緑色までカーキ系の染め上がりです。女性ホルモンと似たような効果を持つ成分を含んでいます。
- 生殖器の健康維持
- 妊娠促進
- 不妊症改善
草木染めの布ナプキン
草木染めを施している布ナプキンブランドをご紹介します。
あるでばらん
シルク&草木染め(茜・よもぎ・びわ・ザクロ)の布ナプキンを取り扱っています。草木の染料のほか、灰汁や酢の媒染剤などすべてがノンケミカルのこだわりよう。
羽根つきやハンカチタイプの布ナプキンがあります。
ukauka
藍・茜・くちなしなどで染めた布ナプキンを取り扱っています。ピンクや青、緑、黄色など色鮮やか。素材は無漂白ネルでハンカチ+ホルダータイプです。
りぼん
びわ・茜・ざくろで染めた布ナプキンを取り扱っています。オーガニックコットン100%。ハンカチ+ホルダータイプの布ナプキンです。
ジュランジェ
バラエティ豊かな布ナプキン専門店。ハンカチタイプの布ナプキンにボタニカルダイ(草木染めに数%の化学染料を混ぜた染め方)を施しています。
うふふわ
コットンや麻などを紬ぎ、木の皮や葉、花や実などの自然にあるもので染めた「うさと」の布を使用。ハンカチタイプと一体型の布ナプキンがあります。