ねぎは栄養豊富な香味野菜。特有の香りと辛味が特徴で、薬味・調味・主役として幅広い料理に使われます。
基本情報
科名 | ヒガンバナ科 |
原産地 | 中国西部またはシベリア |
種まき時期 | 3月~7月、9月~10月 |
収穫時期 | 通年 |
種まき~収穫まで | 青ねぎ:2〜3か月 白ねぎ:4~6か月 |
発芽適温 | 15~25℃ |
発芽日数 | 6~14日 |
日当たり | 半日陰~日なた |
土壌 | pH6.0~6.5 |
種類
白ねぎ(根深ねぎ)

白い部分が長いねぎで「長ねぎ」とも呼ばれます。生で食べると辛みがありますが、火を通すと甘みが増してやわらかくなりとろけるのが特徴です。
青ねぎ(葉ねぎ)

全体が緑色のねぎ。やわらかくて香りが高く薬味に最適。ちなみに、九条ねぎは青ねぎの品種の一つ。さらに青ねぎを若いうちに収穫したものを「万能ねぎ(小ねぎ/細ねぎ)」と呼びます。
わけぎ

ねぎと玉ねぎの一種「エシャロット」の交雑種。ギリシャ原産で、根元の部分がふくらんでいるのが特徴です。辛みより甘みがあります。
あさつき

わけぎよりさらに細く、根元の部分がふくらんでいるのが特徴です。香りと辛みが強く、糸ねぎとも呼ばれることもあります。
育て方のポイント
- 5mm~1cm間隔で種をまき、3mm~5mmほどの土をかける
- 日あたりが良い場所で育てると風味が強くなる
- 乾燥気味でも育つ。加湿には弱いので水やりには注意する
- 青ねぎは根元を5cmほど残して刈り取ると新しい葉が出てきて何度も収穫できる
コンパニオンプランツ
ねぎは多くの野菜と相性が良く、コンパニオンプランツとしておすすめの野菜です。ねぎと一緒に植えることでさまざまな効果を期待できます。
病気を防ぐ
ねぎの根にはとても強い消毒能力を持つ微生物が共生。土の中の病原菌の働きを抑え、立ち枯れ病などの病気を防ぎます。
害虫を遠ざける
ねぎ独特のツンとした香りは多くの害虫にとっては嫌な匂いとなり、野菜に近づくのを防ぎます。
避けたほうが良い組み合わせ
マメ科の野菜(インゲン、枝豆、空豆など)
理由:ねぎの根に共生する微生物がマメ科の野菜の根に共生する「根粒菌(こんりゅうきん)」の働きを阻害してしまうため、マメ科の野菜の生育が悪くなることがあります。
ねぎの栄養素・成分
根深ねぎ(生)可食部100gあたり
エネルギー | たんぱく質 | 炭水化物 |
35kcal | 1.4g | 8.3g |
食物繊維量 | ナトリウム | カリウム |
2.5g | – | 200mg |
カルシウム | マグネシウム | リン |
36mg | 13mg | 27mg |
鉄 | 亜鉛 | 銅 |
0.3mg | 0.3mg | 0.04mg |
マンガン | βカロテン | ビタミンA |
0.12mg | 83μg | 7μg |
ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンE |
0.05mg | 0.04mg | 0.2mg |
ビタミンB6 | ビタミンC | ビタミンK |
0.12mg | 14mg | 8mg |
ナイアシン | 葉酸 | パントテン酸 |
0.4mg | 72mg | 0.17mg |
オレイン酸 | リノール酸 | リノレン酸 |
2mg | 14mg | 1mg |
青ねぎ(生)可食部100gあたり
エネルギー | たんぱく質 | 炭水化物 |
29kcal | 1.9g | 6.5g |
食物繊維量 | ナトリウム | カリウム |
3.2g | 1mg | 260mg |
カルシウム | マグネシウム | リン |
80mg | 19mg | 40mg |
鉄 | 亜鉛 | 銅 |
1mg | 0.3mg | 0.05mg |
マンガン | βカロテン | ビタミンA |
0.18mg | 1500μg | 120μg |
ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンE |
0.06mg | 0.11mg | 0.9mg |
ビタミンB6 | ビタミンC | ビタミンK |
0.13mg | 32mg | 110mg |
ナイアシン | 葉酸 | パントテン酸 |
0.9mg | 100mg | 0.23mg |
オレイン酸 | リノール酸 | リノレン酸 |
– | 35mg | 38mg |
注目成分
- アリシン:独特の辛味と香りの成分。疲労回復・血行促進・殺菌作用があるが熱に弱い
- ネギオール: アリシンが変化して生成される成分
- フルクタン:ねぎを切ると出てくるぬめり成分で、免疫力アップが期待される
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