パセリは、料理の添え物や飾りとしてよく使われる二年草のハーブです。
二年草
種をまいたあと1年以上たってから開花し、2年以内に枯れる植物
種類と特徴
種類
カーリーパセリ

よく見かける縮れた葉のタイプ。香りが強く、料理の彩りや飾りや、風味付け、香りのアクセント、口直しとして使われます。やや苦味あり。
イタリアンパセリ

平たい葉で風味がマイルド。スープやパスタなどの料理に使いやすく、ヨーロッパでは主流。苦味も少ないため、サラダなどの生食にも向いています。
特徴
- 食感:細かく刻んでもシャキッとした食感が残りやすい、口臭予防の効果がある
- 育てやすさ:暑さ寒さに強く初心者でも育てやすい。1度植えれば1年中収穫できる
基本情報
科名 | セリ科 |
和名 | オランダゼリ |
原産地 | 地中海沿岸 |
種まき時期 | 3月下旬~4月、9月~10月 |
収穫時期 | 通年 |
種まき~収穫まで | 約2〜3か月 |
発芽適温 | 15~20℃ |
発芽日数 | 7日~14日 |
日当たり | 半日陰(夏の直射日光は避ける) |
土壌 | pH5.5~6.0 |
育て方のポイント
- 日当たりと風通しのよい場所を好む
- 発芽率が高くないので多めにまく(2週間以上経って芽が出ることもある)
- 種が重ならないようにパラパラとまき、種が隠れる程度に土をかける
- 本葉が10枚以上になったら外側の下葉から摘みとって収穫する
- 収穫を繰り返すことで新しい葉が次々と出てくる
コンパニオンプランツ
相性のいい野菜
トマト
- 効果:成長促進、害虫を遠ざける
- 理由:パセリはトマトの成長を助け、強い香りが害虫を寄せ付けにくくする。トマトの株元に植えると日陰になり、夏の強い日差しから守ってくれる。
アスパラガス
- 効果:成長促進、害虫を遠ざける
- 理由:お互いに成長を助け合う。パセリはアスパラガスにつく「アスパラガスガ」という害虫を、アスパラガスはパセリにつく害虫を寄せ付けにくくする。
ネギ類(にんにく、ニラ、長ネギなど)
- 効果:成長促進、害虫を遠ざける
- 理由:相性が良く、パセリの生育を助け、病害虫を寄せ付けにくくする。
避けたほうが良い組み合わせ
セリ科の野菜・ハーブ(セロリ、ミツバ、コリアンダーなど)
理由:同じセリ科の野菜やハーブは、病害虫の発生や、生育不良(土の中の特定の養分が偏って消費されるため)が起きやすくなる。
レタス
理由:パセリがレタスの生育を妨げる。
パセリの栄養素・成分
パセリ(生)可食部100gあたり
エネルギー | たんぱく質 | 炭水化物 |
34kcal | 4g | 7.8g |
食物繊維量 | ナトリウム | カリウム |
6.8g | 9mg | 1000mg |
カルシウム | マグネシウム | リン |
250mg | 42mg | 61mg |
鉄 | 亜鉛 | 銅 |
7.5mg | 1mg | 0.06mg |
マンガン | βカロテン | ビタミンA |
1.05mg | 7400μg | 620μg |
ビタミンB1 | ビタミンB2 | ビタミンE |
0.12mg | 0.24mg | 4.2mg |
ビタミンB6 | ビタミンC | ビタミンK |
0.27mg | 120mg | 850mg |
ナイアシン | 葉酸 | パントテン酸 |
1.2mg | 220mg | 0.48mg |
オレイン酸 | リノール酸 | リノレン酸 |
– | 100mg | 7mg |
注目成分
- アビオール:パセリ特有の香り成分で、消化促進作用がある。
- アピイン・アピゲニン:抗酸化作用・抗炎症作用のあるフラボノイドの一種。
- 葉緑素(クロロフィル):強力な消臭作用がある
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